好き?

だって…

だって…





聞きたいんだもん









好き?











「ねぇドラコ」




少し甘えた声で僕の名を呼ぶ僕の彼女




「・・・・・」





ドラコはソファーに座ってコーヒーを飲みながら本に目を通していた



「ドラコってばぁ」





そう言いながらはドラコに軽く抱きつく





「…なんだよ?」



はドラコの体に顔を埋め



「ドラコ私の事好き?」








「は?何なんだ突然?」






「突然じゃなくてー好き?」


ドラコの顔を上目ずかいで見る



「聞きたい事はそれだけか?」


そう言って又から目線を本に戻す


はムーッとした顔で



「もういいよ!ドラコのバカッッ」




と言って暖炉の近くのソファーに腰を下ろす



チラッとを横目で見るとクスッと笑い



ドラコは本を机に置きの方に近づき





は下を向いたまま黙っていた



ドラコはの腕をつかみソファーに座ると


「たく…」


「座れよ」そう言って膝にをちょこんと座らせた



「わかってるくせに」



「えっっ」


ドラコはの髪を触りながら






「この髪も耳も染まった頬も」




そう言いながらの首筋に唇を落とし



「やっ///」


「もちろんその甘い声も唇も吐息も全部愛してる」


「本当・・?」


そう言って、ドラコの方を振り向いたの唇をすばやく奪うドラコ



「!?///」


一瞬唇を離して、またスグに唇を重ねる



そして静かに唇を離し




「愛してる」



ドラコはも今まで見たことのない笑顔を浮かべた



「ドラコ…」


少し泣いた様な声を出す


「どうして泣くんだよ;」


「だっ・・だって・・・」


本当に優しい笑顔で``好き``ではない


『愛してる』と言う言葉を言ってくれたことが


余りにも


嬉しくて





嬉しくて



とても愛しくて







ドラコはふうとため息をつき






「泣いた顔も可愛いな。もっと泣かせたくなる」





そう耳元で囁いた







-Fin-



作成日:2003年3月12日
修正・付け足し:2008年1月02日

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