何時も自分のせいでハリーを困らせるのに
それを私に責めなかった…
それ以上にいつも不安や悲しみを優しく包み取ってくれる
泣いてる私を笑顔に変えてくれる
それは貴方にしか出来ない 素敵な笑顔の魔法
In order to protect you 〜君の香りと笑顔の魔法〜
ハリーとは石段に座りいつもの様に話をしていた。
その時
「「ハリー」」
と後ろからハリー達を呼ぶ声がした。
「「ロン ハーマイオニーどうしたの?」」
「そろそろ夕食だから呼びに来たのよ」
「あっ、もうそんな時間だったんだ」
「そうそう、早く行こうもう僕お腹すいちゃって」とロンが笑いながら言った
そんなロンを見て2人はクスクスと笑い
「さっ行きましょう」とハーマイオニー
「あっごめん、私寮に用事があるから先3人だけで行っててくれない?」
「えっ一人で行くの?」
「私も行きましょうか?」
「うん、着いて行くよ?」
「えっ、いいよ3人とも心配しないで。」
「でもっ」とハーマイオニーが不安げにを見る
何故ここまで3人が心配してるかと言うと
はかなりの方向音痴だからだ
「本当、大丈夫だから。ね?」
そう言って3人を大広間の方向に向かわせ
も一人寮へと向かう大好きなハリーに渡す為に
先週ハーマイオニーと一緒に出かけた時に
ポグズミートで買ったビンに自分で作った香水を入れて
ハリーには勿論秘密vいきなり渡してビックリさせちゃおvv
「ハリー喜んでくれるかな?」
期待を胸には大広間に向かった
―――――――――
その頃大広間はちょうど食事を取り始めたとこだった
「遅いわねぇ」
「やっぱり無理やりでも着いて行けば良かったねハリー」
「うん…」
時々、他の生徒が入って来るのは見かけたがまだその中にの姿はない
やっぱ迷ってるのかなぁ…
そんな事を考えてた時だった
大広間のドアがバンッと大きな音を立てて開き
フリットウィック先生が慌てて入って来た
「トロールがトロールが地下室にっつ・・・・」
その言葉と同時に生徒達の悲鳴が上がり騒ぎ始める
『静かにーーーー!』ダンブルドア先生の一言で周りは一瞬にして静まった
「監督生はそれぞれの寮に急いで!先生方は私と一緒に」
生徒達は監督生と並び急いで寮に戻るだが3人には引っ掛かる事が有った
まだここに現れていない3人の背筋が凍る
「を探さなきゃ!!」
「ええ!(うん!)」
ハリー達は慌てて外へ飛び出した
…どうか僕が行くまで無事でいて―――
―――――――
「えーっと;ありーここは・・・・違う」
やっぱり道に迷っている
「ああーもう何で私ってば」
ホグワーツの階段は移動するため方向御地のは特に迷いやすい
「うわぁ個々薄暗くて嫌だな〜;何か出そう」
そんな事を考えてると本当に後ろから何かが近ずくような音がした
がゆっくり後ろを振り返るとそこには金棒を持ったトロールが
「キャ―――――――――――――――!!」
追いかけて来るトロールから必死に逃げる
が
「っ・・・・・嘘でしょ―――――」
そうの目の前は壁
逃げ道を完全に失った
「なっ 嫌 もう何で私は…!!」
恐怖のあまり体が動かない
トロールが金棒を振り上げ
「ひゃっ…!」
襲い掛かろうとした瞬間――――――――――
「」
「えっ」
ドカッ―――――!!
声が聞こえた
誰かが私の名前を読んで
大きな音を立て壁がを目掛け崩れ
ハーマイオニーとロンの叫ぶ声が微かに聞こえた
は一瞬の事で頭が混乱する
目の前には包むように抱きしめるハリーの姿があった
「・・・・嘘…ハリー!!」
ハリーの頭や腕からは大量に血が流れ
「・・・・・・・・・・・・」
ハリーが微かに名前を呼ぶ
その時先生達が到着し魔法でトロールを退治し
そして私達にきずいたマクゴナガル先生がの近くに近ずく
「貴方達何故ここに?」マクゴナガル先生が慌てて言う
「先生そんな事よりハリーが!!」
血だらけのハリーを見てダンブルドアが急いでマクゴナガルに医務室に連れて行くよう指示をした
「嫌・・・・・・・私…」
震えるを優しく抱きしめるハーマイオニー
「・・大丈夫・・大丈夫よ」
「そうだよマダム・ポンフリーも付いてるんだ」
「きっと無事だから今は医務室に急ぎましょう」
その場にはハリーの大量の血と香水のビンが粉粉に砕けていた――――――――――――
医務室前――――――――――――――――――――――――
あの後、皆で保健室へと向かい外でハリーの無事をずっと願っていた。
の心の中には後悔しかなくずっと自分を責めたていた。
私がが道に迷っていなかったら・・ハリーは…こんな事にはならなかった…
何で私はいつも誰かに迷惑をかける事しか出来ないんだろう
こんなのじゃあの時と同じ・・・・・
あの時と同じじゃない
この学校に入学が決まる少し前だった
父と母と出かけていた私は横断歩道を渡ろうとした
時突っ込んできた車に轢かれそうになり
両親とも身を乗り出し私を守ってくれた
辺りに広がる血・・ぴくりとも動かない両親・・・サイレンの音
病院に運ばれ・・・・そのまま帰らぬ人になった
そう同じなんだ・・・
自分のせいで又大切なものを傷つけた
「ごめんなさい・・・お母さんお父さん」
が一人呟いた言葉に
周りのロンやハーマイオニー先生が振り向く
「・・・」
「ねぇハーマイオニー何で私の事の為に人が死ぬんだろう」
のその問いかけにハーマイオニーも先生達も答えることが出来なかった
死なないと解っていても過去が私を不安にさせる
その過去を少しずつ解きほぐしてくれたのは誰でもないハリーなのに
今もし貴方を失うことになったら私はどうしたらいいんだろう・・・・・
数時間後――――――――――――
マダム・ポンフリーが出て来た
「マダム、ハリーはどうじゃ?」
「もう大丈夫です助かりましたよ今はベットの上で寝ています。」
とニコッと笑いかける
はその言葉に安心し床にペタンと座り込む
たった「助かった」の言葉でこなんに心が和むなんてあまりの嬉しさに涙が溢れる
周りの先生やロンハーマイオニーも安心したようで少し微笑んでいた
「さぁハリーも無事です顔が見たいでしょうが面会時間が過ぎたので今日は寮に戻りなさい3人とも」
そうマダム・ポンフリーが言うと
が口を開いた
「あの私ここに居て良いですか?」
「何を言ってるんです?!」とマダム・ポムフレイが少し困った顔をする
「私が居ても何もならないけどでも今は側に居たいんです…」
「仕方ないのう」とダンブルドア先生が笑いながら私の側に来て
目線を合わせる
「何も出来ない事は無いしっかり手を握ってやりなさいそれだけでも看病になる」
「ダンブルドア先生・・」
「ハリーも目覚めた時一人じゃと寂しいじゃろう特別じゃよ」
そう言ってパチンとウインクをした
「仕方ありませんね」
「ありがとうございますダンブルドア先生マダム・ポンフリー」とペコッと御辞儀をた
「では邪魔者のわしらも退散しょうかのぅ」
「フフッそうですわね」
「良いですかちゃんと側に居てあげなさいそれが今のハリーへの一番効く薬なんですから」
「///はい」
もう一度御辞儀をしてハリーの所へ歩いて行く
「ハリー・・・・」
まだ眠っているハリーの顔はいつもの自信に満ち溢れた顔でなく
とても無防備で可愛かったはハリーの髪を撫でしっかりと手を握った
「助けてくれて・・・ありがとうハリー」
自分の身を犠牲にしてまで私の事を助けてくれた
「ふっ・・・―― ごめん――なさい――」
貴方がが私の目の前で血を流していた時は
「ごめんなさい・・ハリー」
目の前が真っ暗で何が起こったか解らなかった
私さえ…それしか出てこない
の頬を伝う涙がハリーの頬に落ちる
その同時に握られたハリーの手が少し動いた
「・・・・・・!―――」
「・・ハリー・・」
がハリーの呼ぶ
ゆっくりハリーの目が開く
「ハリー!大丈夫」
しっかりと目を覚ましたハリー体を半分押しに微笑みかける
「うん平気だよは大丈夫?怪我してない?」
「私は・・・」
「私はハリーが守ってくれたもの」
何でだろう私の何倍もの怪我をした貴方が一番先に私をきずかう
何で貴方はそんなに優しくしてくれるの?
「良かった僕守れたんだね」
「でも私せいでハリーにこんな怪我・・・」
ハリーはもう一度微笑むとを優しく抱きしめる
「泣かないで・・・」
「言ったじゃない僕が守るって」
「でも・・・」
「まだ笑ってくれない?」
「えっ」
「だって僕が起きてから一度も笑ってくれないもの」
「僕はの泣いた顔も好きだけど・・・」
「笑った顔もっと大好きだから」
「ね」
そう言ってハリーは私に笑顔を向ける
すると不思議と私も笑顔になった
「やっぱりは笑ってなきゃv」
「・・うん・・・ありがとう・・ハリー私を守ってくれて」
「大切な姫をお守りするのが僕の役目ですから」
「ねぇずっと気になってたんだけどって良い香りがする」
「えっ」
「これはハリーにあげようと思って作った香水なの」
「僕の為に?」
「うん」
「本当嬉しいな」
「でも割れちゃって無くなっちゃったごめんね」
申し訳なさそうに言う
「いいんだよ今度はさ、一緒に作ろう」
「二人だけの香水 僕達だけの素敵な香水」
そう言って軽くに口ずける
「大好きだよ」
「うん私も大好き」
大好きだから
君が大好きだからどんな事だってやるよ
君が泣かないようにもう過去に苦しまないように
僕が守るから
だから君も
ずっと・・・・
ずっと・・・・
僕の側に居てね
+Fin+
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